チェロ弾きの制作過程

楽器が出来たら、次に人形を作ります。

楽器にディテールを追求する反面、人形の方は緩い感じの雰囲気とプロポーションに仕上げています。

楽器と人形の対比がある方が面白いと思いますが、それ以前に、まずリアルな人形を作れません^^;

人形の整形

人形の本体はファンド(石粉粘土)で作ります。いろいろ試しましたが、指先まで作り込めるので重宝しています。

粘土が完全に乾いたら、ルーズリーフにボンドを塗って貼り、シャツとズボンの部分を作ります。

腕の所は仮付けで、後で一旦外して上着の方に差し込みます。

衣服の制作

シャツのカラー、タイ、ベストまでルーズリーフで作り終えたところです。

頭と胴体の間に、つまようじを一本入れています。取れやすい頭の部分の補強のためと、最後に頭の角度を決める時に調整しやすいためです。

次に上着を作ります。ルーズリーフを2枚ボンドで貼り合わせて切り出します。

上着を後ろから見たところです。ルーズリーフの罫線が見えます。身頃と袖の接合がなかなか難しいです。

上着に腕を差し込み、袖を折り曲げて手の位置と形をある程度決めます。

ボンドが完全に硬まる前に、輪ゴムで押さえて形を整えます。

塗装と楽器のセッティング

上着の襟を付けて塗装します。塗装が乾いたら一度楽器を当てて位置を確認します。

弓を持たせてみて、腕の長さや角度を調整します。

目入れ

かなり細い筆で黒目を書き入れます。

目は口ほどに物を言うので、ここがいちばん緊張します。

最後の仕上げ。黒目の中に、白い点をひとつ描いて目を仕上げます。

つまようじの先端に塗料を少量付けて、黒目の上に置くように白を乗せます。


ミニチュアチェロ弾き

素材(人形部分):紙(ルーズリーフ)、ファンド、つまようじ、エナメル塗料