泊まった部屋の実測(1)

博多都ホテル

建築家・遠藤勝勧さんへの憧れから始めた、泊まったホテルの部屋の実測スケッチ。

こちらは、旧博多都ホテルのシングルルームです。

福岡へ出張の折、文庫本サイズのノートにフリーハンドで三角スケールを当て、50分の1スケールで記録しました。

内法寸法で2メートルほどと最小限の間口(横幅)に必要な機能が過不足なくコンパクトに納められ、しかも狭さを感じるというよりは身体的な、とても居心地の良い部屋でした。

平面図では判りませんが、窓が縦長のプロポーションで、柱型を利用した窓まわりの深い抱き(奥行き)がミニマムな室幅や低めに抑えられた天井高と相まって、落ち着きと安心感を与えていました。

もうひとつ良いなと思ったのは、入ってすぐの部分の天井高が約2mとギリギリまで抑えられており(ホテルでよく見ますが、低い方に空調の吹出口が仕込んであります)、それによりベッドから先の高さ2.3mが広く感じるという天井高の変化でした。

残念ながら建替えにより現存しませんが、とても勉強になりました。


size:A6 文庫ノート 鉛筆・色鉛筆