縫わない革小物の2作目です。最初のベルトポーチが初めてにしてはそこそこうまくできたことに味をしめて(^_^;)、次に作ったのがパスケースです。
使用した革は前回同様、革鞄工房さんから分けていただいたイタリアンレザーのミッスーリ。面白いのは、写真の二つは同じA3用紙くらいの一枚の革から裁断したものなのですが、それくらいの範囲の中でも、シボと呼ばれる凹凸模様の出方が全く違うことです。
左の方は細かいシボが詰まっており質感も硬め、右側は縦に流れるような方向性が出ていてやや柔らかめです。
裏面も同様にシボの出方が違います。当時は手縫いができなかったので、縫わずに小さなカシメを打っただけの造りにして、裏面にカシメを見せるデザインにしています。
フラップを開けた状態です。長方形に裁断した革を三つ折りに重ねただけのシンプルな形状で、IC定期券がちょうど納まるサイズ感です。折返した所のぷっくり感が革ならではで面白いです。
普段はフラップに隠れていますが、定期券を差し込む所の独特な形状は、鞣した革の端っこの形をそのまま使っています。
「ものがどのように造られたのか」を、極力シンプルに表現しようと試みました。
後日、先程のものとはまた別に作ってみました。端っこの形が一つずつ違います。
パスケース(2018.02)
W75mm×H100mm
イタリアンレザー(ミッスーリ)t=2.7mm、小カシメ・バネホックNo.1(真鍮)