
久々にピアノ発表会の案内をいただき所沢へ
ドーバー海峡の荒波を思わせるバッハの組曲
こぶしの効いた演歌調の ショパンの夜想曲
そして鳴り響いた音に会場がどよめきました
メシアンの 幼子イエスに注ぐ20のまなざし
(いきなり2番「星のまなざし」の打撃から)
いったい幼いイエスは どれだけ果てしない
困難を その小さい心身に背負い込んだのか
その細い腕から如何にしてこの世界がという
演奏者が自ら「中二病かつホラー」と言った
近現代の難曲というだけではない独自の世界
演奏の音が止んで 糸の切れた傀儡のように
頭を垂れる姿を しばし呆然と見ていました
私などには到底到達し得ない音の境地でした
それは持って生れた才能というだけではなく
「自ら水やりを怠らない」日々の努力の継続
思い至り なぜか無性に絵を描きたくなって
会場を飛出し 霧雨の舞う街へ向かいました
size:B4 画用紙 水彩
ヴィフアール水彩紙(中目)